バブルの経済から、それがはじける頃はマイホームブームでした。その頃の悲しい話です。10年も経たない新築住宅に対して、色々不具合があるから思い切って建替えるとの事です。なんと勿体無いと言うか、資金力があればそれで良いのか、と他人事ですのであまり深くは考えませんでした。その当時の家は、リフォームをして100年、200年間住み続けるなどとの発想がなかったような気がします。国民生活全体が使い捨て時代でもありました。新築住宅でないにせよ、中古住宅をブルドーザーで一気に倒壊させる光景も良く見かけました。その昔は壁板、柱と一つ一つ解体して、再利用できるものはどこかに使っていたはずです。それがブルドーザーで一気に木屑として、思い出も、物を大切にする精神もどこへやらです。最近、親が40年間住み続けた家を売ることにしました。少しでも高く売りたいと考えて、何件かの不動産会社に相談しました。大抵の不動産は中古の家付き土地は高く売れない。家の撤去費が掛かるからその費用は土地代から引かれるとの事です。いかにも即刻家を壊しましょうと言わんばかりです。そんな業者の中に一軒だけ、出来るだけ家にも値段がつき、その家に住んでくれる買手を探すよう努力するといってくれました。