ついに中古の家に住むという買手が見つかりました。それからと言うもの、私はその家の隅々を入念に掃除し手入れをしました。もう他人が住むという家に無性に愛着を感じて、惜しみなく家の手入れをしました。棚板の撤去、柱に打ち付けた釘抜き、引き戸の不具合を直す、風呂を入念に洗う、台所キッチンの排気周りの油汚れを拭きとる。天井や壁を拭くと言うように10日以上掛けて精力的に家の手入れをしました。中古の家の買手に気持ちよく住んでもらいたいとの思いもありました。普通は傷んだ所にお金を掛けて修理をしてから売るのかも知れません。私はそうは考えませんでした、中古ですからそれなりに傷みはあります、しかしそれを認めて買ってくれる買主が現れることが望みでした。これから住む人の気持ちを入れないリフォームはただ高く売りつけるだけの損得勘定だけのリフォームにしか過ぎないと考えていました。しかし、売る前に買手の要望を聞き入れてその要望に応えるリフォームもありです。けれど、幸いなことに父の家の買手は取敢えず家に決定的欠陥がなければそのまま買います。住んだ後に多少の間取りの変更、壁材の張替え、床の張替え、台所の設備の入換を考えますと言ってくれました。正しく私の考えに合致しました。やはりリフォームと言えども、単純に不具合箇所を修理するとの考えから一歩も二歩も踏み出して自分の住まいを快適にするリフウォームと前向きに取組み楽しさを抱くべきと考えました。